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長野県下伊那郡松川町の英会話スクール「ミシガン国際学院」。小学生英語、中学生英語、高校受験、大学受験、TOFEL、TOEIC、英検対策、英会話を英語教育の経験豊かな学院長が教えます。数学、国語、社会の授業も、独自の教育手法で人気の学習塾です。松川小学校や松川中学校至近。見学自由、少人数の個人塾です。

総合英語塾・ミシガン国際学院のニュースレター

Michigan Journal vol.53<2019>

2019年11月03日発行

 〜大学世界ランキング100から考える「大学って何なの?」〜
民間英語試験の導入他の是非で大混迷の日本の大学入試制度。そこにタイムリーな話題が飛び込んできました。イギリスの教育専門誌「TIMES HIGHER EDUCATION(略してT.H.E)」が毎年発表する今年の「世界大学ランキング100」の2020年度版。かなり生々しいデータです。上位10位をアメリカおよびイギリスの名門大学が独占。

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日本人が最高峰と仰ぐ東京大学は36位。京都大学が65位。(ちなみに母校・ミシガン州立大学は84位。なんとか100位内入り!)ランク入りした日本の大学は以上2つ。これらのランキングは「教育環境(図書館の規模も含む)」「研究実績」「研究の世界的影響力」「国際性(留学生の受け入れ体制など)」様々な面から総合評価した上でのランキングとなります。こういう側面から見ると日本の大学というのは世界的にはこういった評価が現実ということでしょう。日本で「私は東大出身です。」というと「お〜!」独特な一目を置いた反応をされる事が多いと思いますが、仮に「私はテキサス大学オースチン校出身です」と言われても反応に困る方が多いかと思います。しかし、国際ランキング表見る限り、この2校のレベルはほぼ一緒になります。

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 私も日本&アメリカの二国の大学教育を受けた経験から、伝統的に「偏差値」に代表される様な、あくまで日本人を対象に入学試験時だけの学力が最重視され、卒業時は、何を専攻したかより、あくまで日本国内の有名企業就職率で大学の国内ブランド力を高めていく日本の大学と、伝統的に国内外に門戸を広く開けて優秀なアカデミックな人材を積極的に取り入れ、国家資産として蓄えて国際的に影響力を与えブランド力を高める欧米(および一部のアジアの大学)のでは、国家戦略の面からも「大学」という機関に対する根本的な視点が180度違う気がします。「日本は日本の独自の大学文化でいけばいい」「このままでは世界から取り残される」と考えるかは人それぞれですが、少子高齢化社会言われ「全大学受験生・全合格」の時代もくると言われる今、日本の大学の価値とは何かを考えてしまいます。将来的に優秀なアカデミックな人材も海外の大学に流出してしまう危機感も抱きます。このランキングが絶対な基準でないにしても、もし、日本の大学が国際ブランド力を高めるには、いっその事、伝統の入試制度をやめ、アメリカの大学のように「総合的な高校時代の成績ポイント」「学生時代のボランティア活動などの実績」「語学力」「エッセイ(小論文)」「権威のある教育者からの推薦状」などの総合評価で入学が決まる厳格な書類審査制度にし、卒業月も春と秋に分けたりといった位のドラスティックな発想転換も必要になってくるかもしれません。どちらにしても混迷の日本の大学入試の現状を見るにつけふと思い浮かんだ雑感です。ご一読ありがとうございました。

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